有限会社リンアン 代表取締役 堀田信幸

1953年4月生まれ。生まれも育ちも尾張旭市です。
母方は大坂夏の陣からここに住んでいる根っからの地元民。
父方は名古屋北区、大曽根の出身。

中部工業大学(現 中部大学)工学部 機械工学科を出てマスプロ電工で22年半の間、機構開発を担当してました。
愛知県日進市にあるマスプロ電工本社前の大きなパラボラアンテナの骨組みは私が設計したものです。だから私は基本的に、「エンジニア」。

それは紅茶を生業とするようになっても全く変わりません。
エンジニアとして紅茶を見つめ、エンジニアとして紅茶の美味しさを追及しています。

でもそれは、機械的に冷たく紅茶を見ているわけではなく、「それって本当?」「どうして?」という見方で紅茶を見つめているっていうこと。
それは「紅茶を美味しく淹れるにはどうしたらいいのか?」という面もあるのですが、「お茶の文化、お茶の歴史で常識と言われているけどそれほんと?」という文化や歴史の間違いにも向けられます。

「アフタヌーンティーは第7代ベッドフォード侯爵夫人が始めた。」って言われてますが「そんな一人の奥様が始めてどうしてイギリス中に広まるの?」「もっと昔からあったのでは?」と思うと1781年10月17日のThe Old Bailey(中央刑事裁判所)の裁判記録まで調べて4時のお茶の記録を見つけたりとか。
もっともこれはルーツをたどると千利休まで行きついてしまうのですが。

紅茶の美味しさについても追及しかけると研究者の領域まで行ってしまいます。
2006年、1年間かけて、愛知県の食品工業技術センターとの共同研究で、水の硬度と紅茶の美味しさの関係を追いかけていました。
よく本には「紅茶を淹れる水は軟水でなければならない。」と書いてあります。
ならばどうしてイギリス人が紅茶好きになるのでしょうか。
どうしてイギリス人をお茶を求めて戦争(アヘン戦争)まで起こしたのでしょうか。
もし硬水でお茶が美味しくなかったら、アヘン戦争は起こっていないはず。香港はイギリス領にはなっていなかったはずです。
一年かけてデータを集めた、分析などをした結果、硬水の紅茶を美味しいと感じるか、軟水の紅茶を美味しいと感じるかは結局のところ、「その人の好み」以外の何でもないことが証明されました。

写真はその結果を日本茶業技術協会の発表会で発表した時のものです。
さすがに研究ばっかりしているわけにはいきませんからこのレベルの研究はこの時だけですが、お客様に協力していただきながら集めた実験データは数知れず。
その知識を酷使して美味しい紅茶を淹れています。

最近は地元 尾張旭市を美味しい紅茶の町日本一(おいしい紅茶の店 認定店舗数 日本一)にして、紅茶の町おこしをしていますが、やはり私の基本はエンジニア。
今現在も、これからも、エンジニアの視点で紅茶を美味しくしていきます。