『お茶』って凄いと思いませんか。
世界で最も飲まれている飲料は、『お茶』。
その『お茶』の中の8割は、『紅茶』なのです。
世界を虜にした『お茶』。
その『お茶』の魅力は歴史をも変える力を持っていました。
17世紀にイギリスに渡った『お茶』はイギリス人を虜にし、18世紀にはイギリス人にとって無くてはならない国民飲料となります。
しかしその『お茶』は中国からの輸入に頼るしかなくイギリスの銀はどんどん中国に流れて行ってしまいます。
そのためイギリスは自国領だったインドでアヘンを生産させ、中国に密輸し、銀を取り戻していきます。
これにより中国とイギリスの間にアヘン戦争が勃発し勝利したイギリスは香港を割譲させ、中国を半植民地化していくのです。
アヘン戦争だけでなく、アメリカ独立戦争勃発の端緒となったボストンティーパーティーも、イギリス本国がアメリカに課した『茶税』に反対した市民によっておこされました。
日本でも信長、秀吉など戦国武将たちは茶をたしなみ、時に茶室は戦略会議の密室となりました。
『お茶』は世界の歴史を変えてきたのです。
その一方、『お茶』は、「主人が自らお客様にお出しする」という、「おもてなし」の文化を持って世界に広がりました。
「茶の湯」がその典型ですが、エリザベス女王陛下でさえ、主催されるティーパーティーでは自らお客様にサービスし、後片付けまでご自分でされます。
これはディナーでは有り得ない事で、『お茶』は実は、『ディナーより格の高い飲み物』なのです。
私はその『お茶』の持つ独特の『おもてなしの文化』に魅了され、茶の湯の世界を経験し、気づけば紅茶を扱うようになっていました。
その魅力ある、世界を魅了したお茶をもっと気軽に、そしてもっと楽しく楽しんでもらいたい。
その答えの一つがこのキャラティーなのです。
子供たちが大好きな地元のご当地キャラクター。大好きなヒーローのティーバッグ。
そんなきっかけからお茶の魅力に気づいていただければ、そんなところからお茶の持つ『おもてなしの文化』に気づいていただければいいのではないでしょうか。
そのためにはキャラクターに目が行くティーバッグであっても、『紅茶の美味しさ』だけは手を抜くことができません。
よく雑貨屋さんで、透明な容器に入れられてきれいに包装され、並んだ美味しそうな紅茶を見かけます。
でも紅茶の劣化の一番の原因は光です。
ですからあえて印刷などのコストのかかるアルミ袋に入れ、個包装で製品化しました。
私はインドやスリランカの茶園まで出かけ、自社で紅茶を輸入しています。
そこまでしなければ紅茶の本当の美味しさを皆様にお届けできない。
そこまでしなければ、『お茶の持つおもてなしの文化』を皆様に知っていただくことができない。
そう信じています。
ですから、「キャラクターの人気で売れる」商品であっても、お茶の美味しさには手を抜きません。
「キャラクターの人気で手に取っていただいた紅茶」であっても、それによって紅茶の本当の美味しさを知っていただくために、お茶の持つ『おもてなしの文化』に気づいていただくために。